晴れ渡る夏空 澄んだ空気の山の上
コーヒーの香りが流れ、鳥のさえずりも心地よい朝、マイクに向かい「フレケンシーチェック」の声を出すやいなや「オハヨウゴザイマース。朝の4時半>からお待ちしてました。とれますか?」の声。
寝ぼけた頭にはカフェインよりはるかに効果があり、一発でエンジン全開! 昨日の担ぎ上げの辛さも吹き飛ぶ一言です430MHzSSBの移動の一コマです。
このバンドは飛びません、聞こえません、だから面白いのです。HF帯のように飛んで当たり前ではないのです。飛ばない聞こえないのをいかにして飛ばすか、聞くか、が楽しみで、前述のように山の上にシステムを担いで上げての運用や、早朝からの待ち受け等各自が工夫を重ねるのです。
勿論各自のシステムも工夫が凝らされます。元々10メガの広帯域のバンドなのですがSSBでは1メガですのでアンテナは勿論、リニアやプリアンプ等の中心周波数をそこに合わせます。通過ロスも大きいのでケーブルは最低10Dかな。(チョット細い!) 送受信を分けて別ケーブルなんて局も数多くいらっしゃいます。
プリアンプはゲインは勿論ですがNFにも注意を払います。移動でも多素子多段は当たり前の世界です。
波長が短いのでアンテナの手作りも盛んに行われます。自分の手作りのアンテナでのDX交信は又格別の喜びが有るようです。
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