旅立ち6日目
2006年7月17日
 雨の心配が増えた。南方面から本州上に吹き込む湿気の多い空気が、思わぬ 強い雨をもたらすようだ。
「道の駅/犬ばさり」、変な名前だ。どんな意味があるのだろう。昨夜差し入れ ていただいた白ハタの一夜干しを、フライパンにオリーブ油をひき、カラッと焼き 上げたものに、さらにサザエのダシの、特級のみそ汁で、豪華な朝ご飯をいただいた。
でも、今日からは炊き上げるご飯の量を2.5杯に減らした。先日の入浴の際に体重 を計ったらなんと2kg減量していた。この調子でいけば自宅に帰るころに8kg減 量も夢ではなさそうだ。
 毎日、車から20kgの発電機を出し入れしたり、ガソリンの予備タンク20L入りや、 20L入りの飲料水のタンクの上げ下ろしなど、ちょっとしたバーベル級の運動に なっている。

 雨対策も対応が早くなった。今朝も食事が終わった頃に酷い雨が降り出した。
 高木さんの薦めもあり、倉吉市の白壁土蔵と赤瓦の復元された旧い街並を見に 寄った。旧い酒蔵の商家の店舗がみごとに再現されていた。この手の家並を見学 するバスツアーも盛んなようで、大型バスがひっきりなしに、満員の観光客を運ん できている。
 この街には、地元農産業の柱でもある二十世紀梨の記念館が、鳥取に梨が定着し た歴史と生産農家の苦労を良く解説していた。千葉県松戸市で偶然発見された二十 世紀梨のルーツである「原木」のことに全く触れていないのが不自然に感じられた。 最近、新種の梨として開発された「新雪」も試食してみた。「新高」と同様、赤ん 坊の頭ほどの大きさで、やや甘みが低いようだが、評判がいいとのこと。

 雨が」小降りになったのを見計らって、安来市にある良く知られている「足立美術館」を見に行くことにする。
 雨のためか、行楽の車が多いのか、幹線道路9号線が自然渋滞で、のろのろ状態。 米子市を過ぎるあたりから順調に流れ出し、午後2時前には美術館に到着。
足立美術館・庭園
 小雨に濡れた新緑が映える大庭園は、この4年間、毎年全日本のガーデニング 賞を独占している名園で、その規模といい、所蔵されている日本画のコレクション も多彩で、なかなか見応えがあった。大家と云われる日本画の作家の展示企画は興 味があった。今月からは、横山大観の特集が組まれている。その他、日本画の作風 の解説や比較が面白かった。
 館内で2時間以上を過ごしてしまった。今夜の野営地は松江市の宍道湖のほとり にある道の駅「秋鹿なぎさ公園」。
雨も上がり、曇ってはいたが、南西の風が湖面を吹き渡る小ぶりの駐車場の一角に 夕方たどりついた。